脊柱管狭窄症とは(症状・原因)

脊柱管狭窄症の種類と主な症状~あなたのタイプは?
脊柱管狭窄症には、大きく分けて次の3つのタイプがあります。
■1 神経根型(しんけいこんがた)
背骨を通り腰部、臀部から下肢につながる神経の一番根元(神経根)が圧迫されるタイプ。圧迫されている側の足、つまり片足だけにしびれや痛みが出ることが多い。
■2 馬尾型(ばびがた)
脊柱管の中を通る脊髄神経は第1腰椎あたりから馬の尻尾のように、何本にも分かれています。これを馬尾神経と言い、脊柱管の中を通る馬尾が圧迫されるタイプ。両足にビリビリと強い痺れや麻痺の出ることが多い。
馬尾型が進行すると、腸や膀胱の働きに関係する神経が圧迫され、排尿・排便障害などを伴うこともある。
■3 上記二つを併せた混合型
神経根と馬尾神経、両方の神経が圧迫されるタイプ。
また、脊柱管狭窄症は症状の出る部位によって、「頸部(頚部)脊柱管狭窄症」「腰部脊柱管狭窄症」という2つの分類をすることもできます。それぞれの代表的な症状は下記の通りです。
狭窄症のよくある症状
※脊椎管の狭窄症として、脊椎管狭窄症と検索する方も多くおられます。
■ 頸部(頚部)脊柱管狭窄症の代表的な症状
・上肢(腕から手指にかけて)に、強い痛みやしびれがある
・腕が重くだるい、あるいは手指に力が入らず、思うように動かせない
■ 腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状
・腰が重くて、痛い
・足の痛みやしびれがある
・間欠跛行(かんけつはこう=長時間歩けず、歩いては休み、痛みがおさまったらまた歩くを繰り返す)になる
上記の他、頸部・腰部を問わず、脊椎管の中を通る脊髄や神経根への圧迫の影響により、生活に支障が出るくらいの歩行困難や排尿・排便障害が出ることもあるとされています。
脊柱管狭窄症の原因~こんな人がなりやすい!
脊柱管狭窄症になりやすい人の特徴を挙げると、次のようになります。
(1)首や腰に負担がかかるスポーツや動作を長期間、続けていた
(2)首や腰を頻繁に曲げたり、ひねったりする動作を継続していた
(3)前かがみや座りっぱなしなど、長時間、同じ姿勢をとる環境にあった
上記のような条件は、首や腰周りの筋肉に血流障害を起こしやすいからです。
発症しやすい年代や性別に関しては下記のとおりです。
・脊柱管狭窄症になるのは50歳~80歳くらいの年代の方が多い
・女性より男性のほうが多い傾向がある
また、脊柱管狭窄症の痛みを引き起こす原因となる飲食物もあります。それは、「冷たいもの」や「甘いもの」です。症状を改善するためには、これらの飲食物を避けることをお勧めします。
「脊柱管狭窄症」の基礎知識
- 脊柱管狭窄症には「神経根型(しんけいこんがた)」「馬尾型(ばびがた)」「混合型」の3つのタイプがある
- 症状が出る場所によって、「頸部脊柱管狭窄症」「腰部脊柱管狭窄症」という分け方もできる
- 脊柱管狭窄症の好発年齢は50歳~80歳、女性より男性に多い傾向がある
