腰・首に狭窄症の痛みが出る本当の原因
「痛み」は好転反応である
脊柱管狭窄症の原因には諸説あり、まだよくわからない部分もあります。しかし、これは確実に言えるということがあります。それは、
「脊柱管が狭まっていることが原因である」
「脊柱管が圧迫されていることで痛みが発生している」
という脊柱管狭窄症に関する一般的な説明は、誤りだということです。
現実には、脊柱管の狭窄と痛みとの間に、確実な因果関係は認められません。
脊柱管狭窄症と判断された方は、皆腰痛の自覚症状があるうえで病院に行き、そこでレントゲンやMRIの画像診断を受けます。その結果、「脊柱管に狭窄がある」と認められるのは事実です。
しかし、狭窄自体が腰・首などの痛みの原因となっているかどうかを、画像から診断することは不可能なのです。
結論を言えば、脊柱管狭窄症の症状が起きている原因は、一般的な腰痛とそれほど変わるものではありません。
つまり、腰・首において痛みのある部分に血流障害が起きており、筋肉が硬直していることが、症状を引き起こしている本当の原因と言えます。
筋肉が柔らかい状態を保っていれば、脊柱管狭窄症に特有の症状とされるような痛みは出ないものです。
ただ、誤解していただきたくないのは、「痛み」は決して悪いものではない、という点です。
なぜなら、ケガをしたり、病気になったりして体が悪い状態の時、悪い部分を治そうとして、体はその部分へ血液を送り込んでいく仕組みになっているからです。
集中して大量に血液が流れ込むことにより、炎症や腫れが起きたり、痛みが発生したりするのが、健康な人間の体の正常な反応なのだと覚えておいて下さい。
これは「好転反応」と呼ばれるものです。悪い部分を良くしようとする自己治癒力が働いているので、つらいでしょうが前向きにとらえて、症状改善への努力を進めるようにしましょう。
「痛み」はなぜ起こるのか?
- 脊柱管が「狭い」「圧迫」されているから、痛いのではない
- 脊柱管狭窄症の痛みの原因は「筋肉の硬直」にある
- 痛みは「好転反応」であり、自己治癒力が働いている証である
