手足のしびれの改善について
手足のしびれの改善にかかる期間は?
脊柱管狭窄症に表れる症状は重い順に、
痛み ⇒ 痺れ(しびれ)⇒ 麻痺
となります。しびれとは、まったく感覚がなくなってしまう麻痺よりは良好な状態ですが、決して軽い症状ではありません。
そのため、治療にもある程度の時間が必要です。痛みの改善のように、1週間~1ヵ月といった短期間では成果が見えにくいということは、あらかじめご承知おき下さい。
正しい治療を継続していく中で、よく不安を訴えられるのは、「ビリビリ感が抜けない」「むしろ以前よりもビリビリする」といった点です。しかし、これはまったく心配するに及びません。むしろ、「良くなっている」証拠でもあります。
中村式のホットパックを用いた治療法を継続していると、それまで滞っていた血液の流れが改善していきます。衰えていた感覚が回復する過程で、ビリビリ感が高まるのです。
感覚が良くなればなるほど、ビリビリ感が以前よりも強くなって当たり前。つまり、回復に向かっている良い兆しと言えるのです。
一見、症状が重くなったようにも感じられるため、患者さんは不安に思うのですが、東洋医学ではこれを「好転反応」と解釈します。
何もしないでビリビリ感が強くなっているのではなく、正しい治療によってビリビリ感が増しているのであれば、「この後、大いに改善していくのだ」と喜んでよいでしょう。
しびれている部分の血液の流れが改善される ⇒ 好転反応でしびれが強まる ⇒ 感覚が徐々に回復していく
これが、正しい治療法のたどる経過です。