脊柱管狭窄症と遠赤外線
「体を温める」と、なぜ狭窄症の痛みが軽減するのか?
脊柱管狭窄症の症状改善の基本であり、もっとも効果が期待できる治療法。それは「体を温める」ことです。
では、なぜ「体を温めること」で、劇的に症状を緩和できるのでしょうか?
「痛み」を起こす原因となっているのは、「プロスタグランジン」というホルモンに似た物質だといわれています。
ただ、この物質自体が「悪者」というわけではありません。体の悪い部位、傷つけられた部位へ血液を多量に送るように要求する、いわばSOSを出す役目を担っているのです。
とは言え、度を過ぎた痛みはつらいもの。そこで、痛みを取り除くために、「プロスタグランジン」の産出を押さえるように働きかける、自宅治療を行なっていくのです。
「プロスタグランジン」は痛みを発することで、患部へ血液が多量に運ばれるように信号を送っています。これは、血液によって運ばれる酸素や栄養分が、傷つけられた細胞を修復するため。
ですから、体を温めて、血流を良くしてあげれば、体はもう発痛というSOSを出さなくても済むようになります。
この結果、体を温めると痛みが軽減する、となるわけです。
また、体を温めると硬かった筋肉が柔らかくなります。
精神的なストレスや肉体的な疲労によって硬くなった筋肉は、心身へとさらなる緊張やストレスを与え、より慢性的な痛みの原因となっています。
体を温めて筋肉がゆるむことで、痛みも軽減させることができるのです。
筋肉や神経がゆるまれば、心のほうもリラックスできるようになります。これも、症状改善に一役買います。リラックス状態がつくられ、脳から快楽物質エンドルフィンが分泌されることで、痛みが緩和されていくのです。
体を温める効果が表れるのは、症状のある部位ばかりではありません。
全身が温まれば、内臓をはじめ、すべての器官における働きが活発となり、自然治癒力も高まります。温まって、適度な汗をかけば、有害物質や老廃物なども体外へ排泄されていき、解毒(デトックス)が進みます。
このように、体を温める習慣を持つことで新陳代謝が高まれば、細胞修復のスピードが上がり、体中まるごと新しく生まれ変わっていくスピードもアップします。これこそ、温熱療法が目指す究極の目的と言えます。
このように、「体を温める」ことは手軽でありながら、病気を治すと同時に病気を寄せ付けない体をつくっていく、最高の治療法なのです。
「遠赤外線」はここがスゴイ!
より効果的に「体を温める」には、遠赤外線を用いるのがお勧めです。
遠赤外線の温熱は、皮膚表面だけでなく、体の深部(4~6cm)まで浸透します。これにより、筋肉や臓器の内部までが温まり、各器官の働きをより活発化させます。
体内に蓄積されていた有害物質や老廃物を、体の外に排泄することもできるのです。
いわば、「どぶさらい」のような大掃除が、血管内で行われることになるんですね。こうなれば、しめたもの。
好転反応とも呼ばれる排泄強化プロセスがすすめば、やがては血液がすみずみまできれいでサラサラな状態となり、「体質改善」を成し遂げることができるのです。
サラサラな血液によって、心臓から体のすみずみにまで酸素や栄養が届けられるようになると、細胞がイキイキとよみがえります。
症状が改善されるばかりでなく、場合によっては発症以前よりもずっと、健康的な身体を手に入れることも可能になるのです。
脊柱管狭窄症の治療としての「遠赤外線」
- 痛みを起こす元となる「プロスタグランジン」の産出を抑制するには、体を温めるのが効果的
- 遠赤外線は、表面温熱と違って、体の深部(4~6cm)まで熱を浸透させることができるため、筋肉や臓器の内部まで温められる
- 体を温める習慣を持ち、全身の血行が良くなると、体質改善が進んで、発症前よりも健康的な体になることも可能
